>> 2007.11.27 [ Mailing List ]
*** This message is written in Japanese.***
親愛なる皆様
年の瀬を迎える中、大切なお願いがあってこれを書いています。
2004年にオーストラリア国立大学(ANU)・保苅実記念奨学基金が設立され、皆様のお力添えで、2006年と2007年に、A$5000(約49万円)の奨学金を授与することができました。これまでに集まった寄付の総額はA$44,943.99(約438万円。寄付額推移は以下の通り)基金資産総額はA$63,000(約613万円)を超えました。しかしながら、寄付額はご覧の通り確実な減少傾向にあり、現在の資産額からは、毎年A$3000の奨学金しか提供できません。2006年には私個人が、2007年はProf. Ann McGrathの部署(Australian Centre for Indigenous History, ANU)がその差額を負担しました。最近、保苅実の遺族である私と両親、そしてANUのEndowment officeとの間で慎重な相談がなされた結果、今後はその対象年に基金が生み出す利息のみでまかなえる額で、奨学金を設定することになりました。(つまり2008年はA$3000)
寄付額の推移
2004 - $32,265.82
2005 - $4,182.07
2006 - $6,716.33
2007 - $1,779.77
最終的な我々の目標額は、基金総額A$100,000であり、このレベルの資産で毎年A$5000の奨学金が提供できます。好ましいオーストラリアの金利状況がこのまま続くことを期待し、保苅実記念奨学金が永久に存続し続けるために、向こう数年でこの目標額を達成したいと考えています。
この基金の独自性と特殊性は、数千円から数十万円という様々な金額の寄付が、多くの人々から寄せられているという点です。両親と私としては、我々遺族だけが今後も寄付をし続けて目標額を達成することで、皆様と一緒に育ててきたこの素晴らしい基金を「保苅実のご遺族、ありがとう」基金にしたくありませんし、弟、保苅実自身がそれを喜ぶとは到底思えないのです。もちろん、今後も私達はこれまでどおりこの基金に寄付し続けていきますが、同時に、皆様の更なるご協力もお願いしたいのです。
まだ寄付をなさってない方は、どうかこの機会にご一考ください。既に寄付をなさった方には、どうか今一度のご協力をお願いします。日本の寄付募集によくある「一口1万円、最低三口から」などということはもっての他、皆様自身にとってご都合のいい金額ならいくらでも深い感謝の気持ちで受け取らせていただきます。寄付は全て基金資産の一部として運用され、授与される奨学金の一部になることは決してありませんから、いただいた寄付は永久に基金の一部として、保苅実記念奨学金を生み出し続けます。
日本からはANUへの直接送金(クレジットカード決済)か、保苅実記念奨学基金を募る会の郵便局口座かジャパンネット銀行口座という3通りの寄付送金方法があります。
ANUへ直接送金した場合、ANUから美しい受け取りが郵送されてきます。日本にある口座(郵便局とジャパンネット銀行)に振り込んでいただいた場合は、母が手書きのお礼状を差し上げていますが、それに加えて、このたびの呼びかけに答えてくださった方には、保苅実が主宰したコンファレンス”Locations of Spirituality(スピリチュアリティのありか)”の論文集CDを、そこに含まれている保苅実の英語論文(“Re-enchantment of History:Writing Aboriginal Spiritualities”)の和訳付で差し上げます。
*** 既にCDをご購入してくださった方には、寄付の有無に関わらず和訳を送付する予定です。
そして、もう一つ。どうか、このメールをお知り合いの方に転送してください。このような形で、弟は今後も大勢の方と出会い、最後の息を引き取る瞬間まで求め続けた人々とのつながりは永遠に広がっていくことでしょう。
保苅実記念奨学金を受賞した、そしてこれから受賞する研究者達によって、弟の研究は続き、彼の夢もいつかかなうと、私は強く信じています。皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
保苅実の姉・由紀より