>> 「実験的試み」な写真展 [ 2010 Photo Exhibition ]
5月14日付けで、網走タイムスという地元新聞に掲載された「アボリジニ写真展」という記事は、北方民族博物館の学芸員・中田篤さんが書かれたものです。
「カントリーに呼ばれて オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー」。少々長いですが、北方民族博物館で開催中の写真展のタイトルです。
北方民族博物館には珍しく、「南」のオーストラリアとそこに住む先住民アボリジニをテーマにしています。撮影者の保苅さんは、アボリジニの人びとが語る歴史を大切にし、「ラディカル・オーラル・ヒストリー」という新しい切り口で研究を進めてきた歴史学者です。
多くは素朴な写真ですが、赤茶色の乾燥した大地やアボリジニの独特の風貌は、北方地域に慣れた目には新鮮に映ります。そして写真の隣には、彼の著者から抜粋した文章も展示されています。写真と彼自身の言葉を組み合わせることによって、保苅さんの研究の足跡を再構成したものと言えるかも知れません。
今までの北方民族博物館にはなかった、ある意味、実験的な試みです。この実験が成功したのかどうか、それはご自身の目でお確かめいただきたいと思います。写真展のみの観覧は無料です。
また、5月29日には専門家をお招きし、「アボリジニってどんな人たち?オーストラリア先住民の経験と現在」という講座を行います。こちらにもぜひお越しください。
東京からも、新潟からも、保苅実つながりの来館があります。地元住民や観光客が主たる来館者だという北方民族博物館にはうれしい現象です。そして「ラディカル」が合計で8冊売れました。