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みぃちゃん

誕生日おめでとう。今年の夏も暑いです。おととい、41℃でした。猛暑の中でサッカーをしている海ちゃんは「こんなの何でもないよ」と平然としているし、香ちゃんは水着を着て、スプリンクラーの水を浴びて庭を走り回っています。我が家はWorld Cupにまみれています。ジョンが一体何カ国のユニフォームを持っているのか、その日の試合が始まるまでわかりません。

貴方は一体どういうつもりなんでしょうね。しばらく、音沙汰がなかったというのに、突然あれこれと嵐を起こして。写真展を中心に、その周辺でさまざまなことが起こりつつあります。札幌と東京でも写真展を、という希望が「保苅実とつながる会」に届き、計画は順調に進んでいます。そうそう、「保苅実とつながる会」という友の会を設立したのですよ。思いがけず保苅実関連のイベントが期待されていることが分かり、企画を進めるために必要な組織ということで。そして、名前のとおり、私たちが貴方とつながり続けるために必要な組織です。各イベント・企画毎に、保苅実をとりまく人々が手を貸してくださるのです。貴方に一度も会ったことのない人たちまでも。

北方民族博物館での写真展には、3,509人が足を運びました。新潟から私たちの両親が、彼らの友人である駒形夫妻が、小さい頃の貴方のことをよく知っている私の友人、桜井麻利子さんが、そして東京から一橋の加藤哲郎先生夫妻、御茶の水書房の橋本育さん、トラベルジャーナリストの寺田直子さん、貴方の後輩、敦井美保子さんが駆けつけてくれました。16冊の「ラディカル」が売れ、「ラディカル」の第二章の一部が掲載された雑誌「風の旅人」(2005年10月VOL.16)が7冊売れて、博物館の皆さんを相当驚かせたようです。

笹倉いる美さんが、東京と札幌での写真展に間に合うように、写真展の図録を手がけてくれることになりました。お礼を、と言っても「保苅実のことに関わらせていただけること自体がお礼です」などと言うのです。そんな出会いをした貴方と私の幸運を思います。

そして、敦井さんがWikipediaの保苅実の項目に、約束どおり、誕生日に間に合わせてエピソードを加筆してくれましたよ。

ここ2ヶ月ほどヨガに行く暇もなくなるほど、複数の関連案件を扱う中で、私はいろんなことを考えています。アボリジニのコミュニティでフィールドワークを望んだ貴方が、10件のコミュニティに申請書を出し、7件からは回答がなく、2件からは拒否され、唯一許可してくれたのがグリンジでしたね。そして、博士論文を提出する前に、コミュニティを訪れて承認を求めたこと、ジミー爺さんが「いい本を書いてくれたもんだ」と喜んでくれたこと、「どんなに大勢の研究者をダグラグに受け入れても、研究成果はすべてキャンベラに行ってしまい、ここに戻ってこない」というダグラグ・カウンシルのメンバーの言葉を真摯に受け止めた貴方は、「このリサーチによって収集された情報は、保苅実とダグラグ・カウンシルに属する」という合意書を作ったのですよね。そういう誠実な貴方の研究姿勢を思うに、「保苅実とつながる会」の企画は、それを裏切って貴方の名前を汚すものであっては決してならないと思うのです。

ジミー爺さんが「カントリーがお前を呼んだんだよ」と言ったように、貴方に関することは、起こるべきことが起こるべきときに起こると、感じます。まるで、貴方が私に向けてゴーサインを出しているかのようです。無理してごり押しする必要はなく、前進すべきときに事が人が自然に動き出すのです。

そして、貴方に胸を張って報告できないことはしないと、空の向こうの貴方を見上げられないことはしないと、誓います。貴方のために、グリンジの人々のために。そして、私自身のために。

39歳の誕生日には間に合わなかったけれど、貴方に真正面から報告できることがこれから続きますから、お楽しみに。それでは、またね。

由紀

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