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◆高校時代・同人誌「パルセウス」創刊号 1987.07.20◆


現代文明賛歌


四大文明にはじまる我々人類の文明は常に発展し続けてとどまるところをしらない。ついに人類は月に行くことができるようになり、新しい生物をつくることができるようになり、また、様々な難病を治療することができるようになった。

僕はこの現代文明に心から賛美の声を贈りたい。人間の偉大さに感嘆せざるを得ない。

しかし何故であろうか。現代文明は兎角非難の対象となる。「化学肥料は地力が衰える」「原子力発電は身体に害があるので建設反対」などこれらの運動もまた文明の発展に平行して大きな社会の関心事となった。

ところでこんな話を聞いたことがある。農家の人が化学肥料を一切使わずに育てた野菜といって菜っ葉を売っていたので喜んで買ってきたら、その葉にトイレットペーパーがからみついていたという。

さて、もしもあなたが八百屋に行き、化学肥料をどんどん使用した色艶のいい菜っ葉と「天然の肥料」だけを使った貧弱で色艶の悪いへたをすれば白い紙片のついた菜っ葉が分かれて、隣り同士並んで置いてあったなら、あなたはどちらの菜っ葉を選ぶだろう。世のため人のためを思い手にも取りたくない菜っ葉を買うことが出来るだろうか。

それができるのならあなたは文明を非難することができる。

同様に原子力発電の設置に反対するならば、一週間のうち二〜三日間は電気のこない生活をしなければならない。

あまりにも勝手すぎはしないだろうか。便利なところはそのままにしておいて自分に都合の悪い部分だけ反対する。文明の恩恵にどっぷりとつかり、ぞん分にそれを活用しているにもかかわらず流行の先端を進んでいるがごとく文明批判をしている者は自分の発言に対しもっと責任を持たなければなるまい。

文明は後もどりすることはできない。なぜならその進歩によって人類が「便利」(僕はこれを幸福といいかえたい。)を発見したからだ。電気炊飯器によって食事作りは飛躍的に楽にしかも短時間になった。車いすによって身体の不自由な人が気楽に町にでかけられるようになった。様々な問題はあるかもしれない。だが我々はもっと文明の与えてくれる「幸福」を自覚し、感謝しなければならない。その人類の発展につながる文明の発展をさまたげてはならない。文明の発展によって生じた問題はいつかきっと文明が解決してくれるだろう。

と、楽観主義の僕は思うのだった。




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