A SONGLINE FOR MINORU

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a songline for minoru

Tony Birch


空虚な火葬場への道のりは、
暗いアスファルトという肉体の上を這う
赤い静脈のようだ。
君への想いの中をただひたすら漂い続けながらも、
今なお僕は、
セメタリーの芝生を横切る有刺鉄線の傍らで、
途方に暮れている。

僕の肩にゆったりと留まる陽射しに、
身を浸してみた。
この陽射しの暖かさ。この温もり。
ミノが僕に、こう言っているんだ。
—— そんなに悲しまないで。
この静寂な瞬間は、僕の新たな旅の始まりさ。

木でできた小舟に横たわり、
好きだった音楽を傍らに
君は、静寂の眠りにつく。
その皮膚で覆われた瞼も、唇も、そして心臓も、
今は永遠の眠りへ。
そして君は、その身体を苦痛から解き放ち
故郷へとゆっくり旅立ってゆく。

安息の地へと。

このオーストラリアの大地を手に、
君は去って行った。
僕らの愛すべき子供達の生きる
この大地を手に。
君がその二本の足で踏みしめ、
君がその魂をさらなる高みへと飛翔させた
この大地を手に。

旅立ちの友としてこの新しい詩を添えて、
僕らは君を見送ろう。
この詩の奏でる声は、
ふたたび僕らのもとへかえってくるだろう。
—— 君という人間の美しさに触れ、
今より深く分かりえた僕らすべての心のもとへ。

ミノ、僕らの友、かけがえのない親愛なる友よ
この詩のリズムに身を委ねる時、
僕らは君に再び出逢える。
—— 僕らの心の中で、君は生き続けるんだ。


ミノは、ここにいる。
僕らが人に語りかける時、
自分自身に問いかける時、
ミノは僕らと一緒にいる。

僕らが迷い立ち止まる時も、
ミノはすぐ傍にいる。
ミノはここにいる!

ミノはここにいる!

ミノ!


Translated by Eiko Adachi & Yumi Iesaka


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