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ジミーじいさんによれば、オーストラリアの植民地化におけるもっとも重要な不道徳性は、入植者たちが、アボリジニの人々に許可を求めなかったことにある。
「なぜ白人はこう言わなかったんだろう。『やあ、友人たちよ、あなたと私で一緒に暮らしましょう。一緒に暮して、友達どうしだ。同じ食べ物を食べよう。同じテーブルで。一緒に材木を運ぼう。お互いに争うことはやめて・・・』しかし、決してこうではなかったんだ。」(ジミー・マンガヤリ)
『ラディカル・オーラル・ヒストリー』(p.129)

In Old Jimmy's view, the core of the immorality of Australian colonisation is that the Europeans never asked for permission to enter Aboriginal land.
"Why he never say: 'Oh, come on mate, you and me live toegether. You and me living together, mates together.... Mate[s] together. Live together. One Mangari [food]. One table. Cart up wood together. No more fighting one another....' But you never do that." (Jimmy Mangayarri)

::: :: : NEWS UPDATE : :: :::


Friday, January 12, 2018 [ Mailing List ]

>> 2018.01.12

Happy New Year, everyone.

My parents visited us again for 3 weeks in November and since they left, I has been crazy busy, but nothing seriously bad, just normal daily chaos for a family with 2 pre-teen/teenagers. My son, Kyle, will be 17 years old next week. I cannot believe he transformed to a nice young man whom I fully enjoy having around. Nicole will be 13 in April, who is emotionally extremely colorful these days and I am exhausted to keep up.

I have several updates for 2017.

* As of September 2017, the Minoru Hokari Memorial Scholarship Fund balance reached $139,467, thanks to all of your support and ANU’s very capable and reliable fund management.

* 2016 Winner of Minoru Hokari Memorial Scholarship is Tjanara Goreng Goreng, whose proposed project is concerned with: "The Road to Eldership and the Impact of Sacred and Visionary Eldership on Community Transformation". This subject will be researched through fieldwork research conducted in Western New South Wales and Central Queensland as a part of her current PhD Research.

A list of past winners is here.

* 2017 Winner of the scholarship is Rebecca Richards of the University of Adelaide. In 2010, she became Australia’s first indigenous Rhodes Scholar. The scholarship will make it possible for her to participate a series of 8 workshops to work with community leaders and members to generate collaborative support for her work.

* Nimara & Japarta: Knit-A-Thon 2017 was held in Oct/Nov. 19 knitters knitted 44 projects in one months, totaling 10,435.84 yards. All of our fun interaction and event results are recorded at online knitters community called Ravelry. Ravelry has 7.6 million registered users all over the world and at any given time of a day, about 5,000 users are online. My designs for fundraising are there, so as Mino’s stories. Yes, that’s how Mino keeps meeting new people. Here is an article that ANU put together.

* The release of Mino’s Japanese book (full version in lighter cover) is pushed back to Spring 2018.

* About 500 copies of “Gurindji Journey” (Univ. of Hawaii Press version) are still available.

We can expect some movement toward completing that Mino’s documentary film. I hope we all have a wonderful year ahead and stay being connected!

Yuki

>> 2018.01.12

皆様

新年明けましておめでとうございます。

新潟の両親が11月にまた三週間ほど遊びにきました。そのあと感謝祭、クリスマス、新年と追い立てられるように毎日が過ぎていき、気がつけばもう1月も半ばです。息子の海瑠は来週17歳の誕生日を迎えますが、高校生になってから驚くほど成長し良い青年になりました。仁香瑠は4月に13歳、感情的にカラフルな年頃で、それについていくのにヘトヘトです。

さて、ご報告がいくつかあります。

*「ラディカル」の岩波現代文庫からの刊行は、少し遅れて、2018年春の予定です。

* 2017年9月時点、オーストラリア国立大学保苅実記念奨学基金の残高は139,467豪ドル(約1,225万円)に達しました。これも皆様のご協力とANUの確かな基金運用のおかげです。

* 2016年の奨学金受賞者は、Tjanara Goreng Gorengさん。キャンベラ大学で教鞭を取りつつ、ANUの博士課程で勉強されています。プロジェクトのタイトルは”"The Road to Eldership and the Impact of Sacred and Visionary Eldership on Community Transformation"奨学金は、Western New South WalesとVentral Qeenslandでのフィールドワークの資金となります。

過去の受賞者リストはこちら

* 2017年の奨学金受賞者は、アデレード大学のRebecca Richardsさん。2010年に、オーストラリアで初めてアボリジニ出身のローズ奨学生(世界最古の国際的フェローシップ制度で、英オックスフォード大学で学ぶ)となられた方です。この奨学金で、アボリジニコミュニティのリーダーやメンバーとの、8回にわたるワークショップに出席することが可能となるそうです。

* Nimara & Jakarta: Knit-A-Thon 2017を、満月から新月、そしてまた満月までのサイクルの約1ヶ月間の間に開催しました。19人のニッターがこの期間に合計で9542mの糸で44作品を編み上げました。この間の楽しい「会話」と全作品は世界のニッターによるオンラインコミュニティであるRavelryに記録として残っています。760万人の登録会員をもつRavelryには、常に五千人程度のニッターが世界中からアクセスしています。私のデザインパターンは、ミノルのストーリーとともに、このRavelryで寄付募集目的パターンとして販売されています。こうやって、ミノルは新しい出会いを続けています。ANUがまとめた記事はこちらです。

「ラディカル」の文庫化にタイミングを合わせ、長年の未解決問題となっているミノルのドキュメンタリー映画の完成に向けて、動きが出てきました。今年もまたお互いに実りある一年を過ごせますよう。お体に気をつけてお過ごしください。

保苅由紀

Friday, July 07, 2017 [ Mailing List ]

>> 2017.7.8.

Dear Mino

Happy Birthday, Mino. I turned 50 in June, and you became 46. Kyle is 16 and Nicole is 12. They are just like how we were at that time.

As we are deep into summer, morning glories and sunflowers are growing in my garden. Do you remember we planted them to observe and record how they grew for summer homework? Nicole brought back grass seeds planted in a water bottle from school. Grass seeds?! Not exciting at all, right? What a heck... I said. Bravo, Japanese education system!

For my 50th birthday, John planned a party for me. My friends whom I have known over 20 years since I landed in this country and their husbands gathered at a nearby restaurant. Kids asked me “So, Mom. A half of your life is over, how do you feel? (chuckle)” I answered “Well, I feel as if I still have another half to go.” As I am fully content how I spent the last 50 years and wonder what else I should do before my time comes to the end, I thought I should read more books.

Kyle reads lots of books fast. He reads the same books again and again. Nicole reads less books but slowly, and she understands each book deeply. Any book that she recommends to me has been always a good book, like “BFG” and “Wonder.” She noticed I am spending more time on reading lately and told me to read “Flowers for Algernon.”

I remember that I was back and forth in an email thread with Irumi (who has been helping me with “Mino business”), we discussed that it was hard to understand the young generation’s behavior, it seems they are lacking of “imagination.” She said “Lack of imagination comes from the fact that they have not read books growing up.” It totally makes sense. You need “imagination” in order to understand and enjoy a story or even an essay. “Flowers for Algernon” was indeed such a book to foster one’s imagination.

I enjoy reading books written for teenager/young adults in English since I can imagine how my children will grow and experience things in this country, which is different from my own experience growing up in Japan. While reading, I find myself being back at that age, feel like living in the story with all the characters. I can’t even knit once I am deep into the story. Many parents complain kids read less once they have their own phone, but I believe they will never forget the fun of reading and it can come back to them when it needs to or when they want it to.

That’s my thoughts on my 50th birthday. How about yours? Oh, I am happy to tell you this; Kyle says he will read “Gurindji Journey” this summer. Let's see what he thinks of your work.

Yuki

>> 2017.7.8.

みいちゃん

誕生日おめでとう。私は6月に50歳になり、あなたは今日46歳。子供達が16歳と12歳ですから、まさにあの頃の私たち家族と同じ感じになってきたのですよ。

夏になり朝顔とひまわりが育っています。夏休みの宿題で、絵日記観察日記を書いたことを覚えてるでしょう。朝顔の芽は形が可愛いし、ひまわりはぐんぐん育ちます。香ちゃんは芝生のタネをペットボトルに入れた土に植えて学校から持ち帰りました。草のタネ?芽が出ても嬉しくもなんともないでしょう。日本の教育はさすがです。

50歳の誕生日にジョンがパーティを企画してくれました。アメリカに上陸してからの20年間の流れの中で親しく付き合って来た友達とご主人30人ほどが、近くのレストランでお祝いに集まってくれました。さて50歳となり、子供たちに「ママ、人生半分過ぎちゃったってどんな気分?」と聞かれ「半分過ぎちゃったっていうか、あとまだ半分あるって感じ」とこたえたのですが、充実した50年間のあと何をしたいか何をし残したかと考えた時、もっと本を読みたいとおもいました。

海ちゃんは読むのが速く量をこなします。同じ本を何度でも読みます。香ちゃんは読むのは遅いし数も少ないけれど、内容を深く理解して読むタイプです。そして、彼女が良いと言った本は確かに「良い本」なのです。私が本を読むようになったことに気づいた彼女が「これを読むといいよ」と薦めてくれたのが「アルジャーノンに花束を」でした。

ちょっと前に、笹倉さんと「最近の人達には想像力がないからおかしな言動をする」という話になり「想像力がなくなったのは本を読んでこなかったからだ」という彼女の言葉でハッと我にかえりました。なるほど。小説でもエッセイでも、書いてあることを理解するにはそして楽しむには想像力が必要です。「アルジャーノンに花束を」はまさにそういう想像力を育む一冊でした。

子供達が読むような英語の小説を読むと、この国で育つ我が子がどんなことを考え、どんな生活を送ることになるのか想像できます。心若返り一冊読み終わるまで編み物が手につかずフラフラとその小説の中をさまよってるような感じです。子供達が携帯を持ち始めると同時に本を読まなくなるとほとんどの親が嘆きますが、読書の楽しさを知った子は大人になってもそれを忘れることはないとおもいます。

そんな毎日を送っています。そうそう、夏休み中に海ちゃんは”Gurindji Journey”を読むそうです。さてさて。

由紀

Saturday, April 22, 2017 [ Message ]

「ラディカル」文庫化が決定しました。

親愛なる皆様

嬉しいご報告です。

「ラディカル」の文庫化が決まりました。岩波現代文庫より年内刊行の予定です。

先日のメールで、ラディカル増刷(第8刷)に向けての、ご協力を御願いしました。おかげさまで、この呼びかけが広がり、岩波書店から文庫化の打診がありました。担当の渕上皓一朗氏は、大学院時代に、友人の方から、この本を強く勧められ、一読して大きな衝撃を受けたそうです。以来、折りに触れて読み返しているとのこと、このような形で、改めて「ラディカル」に関わることになったことをとても喜んでおられます。

「ラディカル」は旅に合う、とよく聞きます。バイブルのように、あちこち持ち歩いている、とよく聞きます。文庫になることで、「ラディカル」の行動範囲が大きく広がり、読者層もさらに多様化することでしょう。

この10数年の間に「ラディカル」を通じて保苅実と出会った人達が、「ラディカル」の第二の旅立ちを生み出し、支えてくださることを、亡き弟と共に、心より幸せに思います。

どうぞ、このメールを大勢の方に転送し、この朗報を共有していただければと思います。ありがとうございました。

保苅由紀

Wednesday, April 05, 2017 [ Message ]

「ラディカル」増刷(第8刷)についてのご協力のお願い。

親愛なる皆様

FacebookとTwitterを通じて、事情を御存知の方もおられるかと思いますが、「ラディカル」増刷(第8刷)に向けて、皆様のご協力を御願いしたく、メールしています。

弟の著書「ラディカル・オーラル・ヒストリー:オーストラリア・アボリジニの歴史実践」の在庫がなくなってしばらくたちます。「バイブル」のように大事にしてくださってる研究者の方の話をよく耳にしますが、アマゾンでも購入できない状態が続いており、中古が倍額で売られている始末です。ウェブサイトを通じて、私のほうに、どこで購入できるのかと問い合わせがあることもしばしばです。

去年の夏、福岡市美術館で「Doing History!歴史する!」という展示が1か月間行われ地元のアーティストがこのテーマで創作しました。このとき、担当の方が「ラディカル」を販売しようと在庫を探し、その時に御茶の水書房に在庫はなくなったと言われ、それを機会に、私のほうから増刷を依頼しました。御存知の通り、担当者の橋本育氏は退職しています。父親の社長は高齢ということで、新しい方が担当者となり、その方と直接交渉して、500部増刷が決まりました。

増刷が確認できないので、11月にメールで問い合わせを入れたのですが、返事はなく、あまりしつこくするのもどうかと思い、放置してあったのです。そして、最近、ミノルの友人だった方が、ミノルの卒論と修士論を閲覧するのに、私の許可が必要だということで連絡があり、そのやり取りの中で、増刷を確認する方法はないかと相談したところ、直接この担当者に問い合わせてくださり、そこで、増刷開始ぎりぎりになって、注文がこないので、中止をかけた、ということらしい、と連絡がきました。

私の方に一切の連絡もなく、増刷を中止したこと、11月に問い合わせしているにも関わらず、返事がないこと等、その不誠実な対応に、不快感を隠せません。担当者にメールをだしても、また無視される不安があったので、御茶の水書房の問い合わせ窓口のほうに、数日前に、改めて抗議のメールを出したのですが、まだ返事はありません。

前置きが長くなりましたが、お願いというのは、購入希望しているものの、本屋等で在庫が見つからず、困っている方(お知り合いでも)から、直接、御茶の水書房(03-5684-0751)あてに問い合わせをいれていただきたいのです。

また、大学関係者の方、関連分野で教鞭をとってる方からも、是非、これから学問の道にすすむ若い研究者達と、この本の出会いが、どんな可能性を引き出せるのか等、先方に説いていただければ、またさらに増刷にむけて、大きな動きと力を生み出せるのではないかと思っています。

御茶の水書房は、ゼミでの輪読とか、シンポジウムのようなイベントに合わせた、まとまった注文がこないから、増刷しなかった、というようなことを言ってるようですが、私にしてみれば、在庫がないから、注文できない状態が続いていると思うわけです。実際、福岡市美術館の「歴史する!」展示会においても、一橋大学で開催された日本オーラルヒストリー学会による「保苅実シンポジウム」においても、在庫がなかったため、「ラディカル」の販売はかないませんでした。ただ、私のような素人が何をいっても、身内がわめいてるだけにしか見えないので、皆様や、お知り合いの中から一人でも多くの方に、直接出版社のほうに、訴えていただけると、説得力があると信じます。

この本は、できるだけ多くの方に読んでもらいたいと、弟は一切印税を放棄して、価格を抑えたといういきさつがあります。その効果あってか、この本は歴史学・文化人類学の研究者を超えて、幅広い層に読まれているのは、皆さん御存知の通りです。先日は、鹿児島で開催された西日本宗教学会で「ギャップ越しのコミュニケーション」という概念が紹介されていたことを知り、驚くと共に、弟の研究が彼の死後13年たっても、色あせず各地で爆発を続けてることに、言葉では表現できないような誇りと喜びを感じました。

お忙しいところ、大変恐縮ですが、御一考いただけると幸いです。大勢の方の協力があることを、弟、保苅実と共に、祈りつつ。

このメールは、どうぞ自由にどこまでも転送なさってくださいませ。

保苅由紀

Sunday, January 29, 2017 [ News ]

Mino's Tree

Mino's tree was planted at the Coombs Courtyard in the ANU campus soon after his passing in 2004, proposed by Prof. Tessa Morris-Suzuki.

memorialtree1.jpeg

Mino tree plaque.JPG

In 2007, Mino's friend sent me a picture of the tree.

Mino tree 2007.JPG

At the year end of 2016, Mr. Yugo Ono who never met Mino in person, visited his son, Rintaro, at the ANU and took a picture and drew a painting.

Mino Tree by Ono Dec 2016.jpeg

Mino Tree by Ono.jpg

I am very touched by Mr. Ono's kindness and I am so moved that many people have been connected with Mino for all these years.

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ANUで、空に向かってそびえ立つように育っているミノルの樹、です。あんなに小さかった苗が、こんなに大きくなりました。2016年末に、サバティカルでANUにおられる息子さんの小野林太郎氏を訪れた小野有五氏が、写真とスケッチを、送ってくださいました。小野氏の優しい心遣いに深く感謝すると共に、ミノルが亡くなってこれだけの年月がすぎたにもかかわらず、大勢の方がミノルとこのようにつながっていることの不思議をかみしめ、感動しています。

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