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>> 2010 ANU保苅実記念奨学金受賞者 [ News ]

皆様

嬉しいニュースが続きます。

毎年5月に発表するこのニュースが、今年は遅くなりました。オーストラリア国立大学保苅実記念奨学金の2010年の受賞者は、山内由理子氏(Jumbunna Indigenous House of Learning, University of Technology, Sydney)です。初めての日本人受賞者の誕生を大変嬉しく思います。選考委員会のコメントは以下の通りです。

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山内氏の研究課題は、北オーストラリアのアボリジニ・トレス海峡諸島民と日本人移民との関わりについての歴史である。オーラルヒストリーの聞き取り手法を使い、このアボリジニと日本人という二つの先祖を持つ現代の若者達が自身のアイデンティティをどのように経験しているかを探る。山内氏の研究は、オーストラリア先住民史のみならず、あまり研究の対象となっていない日本人移民研究にも貢献する。保苅実記念奨学金は、トレス海峡諸島の木曜島でのフィールドワークに使われる。これまでの氏の研究経験に加え、トレス海峡諸島研究の一人者であるProf. Martin Nakataの指導のもと、氏が奨学金を有効に使うことは間違いないであろう。保苅実の研究の延長線上にある山内氏のテーマにおける、今後の研究成果発表に期待する。
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先日お知らせした英語版著書の出版契約と合わせて、私は、この著書から生じる印税を含む全ての利益を、そのまま直接このANU保苅実記念奨学基金に寄付するという合意書にサインしました。

同じく売り上げからの利益が基金に寄付される保苅実写真展図録は、愛蔵版・通常版共に無事納品となり、代金を振込みいただいた方から順に発送の手続きに入っております。実物の画像は、こちらでどうぞ。

図録代金に加えて寄付してくださった方々に深くお礼申し上げます。お気持ち、ほんとうに嬉しく思います。ありがとうございます。

保苅実の研究成果は、さまざまな形を通じてアボリジニの人々に返すべきもの、と確信しています。

保苅実とつながる会
保苅由紀