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「ラディカル」増刷(第8刷)についてのご協力のお願い。 [ Message ]

親愛なる皆様

FacebookとTwitterを通じて、事情を御存知の方もおられるかと思いますが、「ラディカル」増刷(第8刷)に向けて、皆様のご協力を御願いしたく、メールしています。

弟の著書「ラディカル・オーラル・ヒストリー:オーストラリア・アボリジニの歴史実践」の在庫がなくなってしばらくたちます。「バイブル」のように大事にしてくださってる研究者の方の話をよく耳にしますが、アマゾンでも購入できない状態が続いており、中古が倍額で売られている始末です。ウェブサイトを通じて、私のほうに、どこで購入できるのかと問い合わせがあることもしばしばです。

去年の夏、福岡市美術館で「Doing History!歴史する!」という展示が1か月間行われ地元のアーティストがこのテーマで創作しました。このとき、担当の方が「ラディカル」を販売しようと在庫を探し、その時に御茶の水書房に在庫はなくなったと言われ、それを機会に、私のほうから増刷を依頼しました。御存知の通り、担当者の橋本育氏は退職しています。父親の社長は高齢ということで、新しい方が担当者となり、その方と直接交渉して、500部増刷が決まりました。

増刷が確認できないので、11月にメールで問い合わせを入れたのですが、返事はなく、あまりしつこくするのもどうかと思い、放置してあったのです。そして、最近、ミノルの友人だった方が、ミノルの卒論と修士論を閲覧するのに、私の許可が必要だということで連絡があり、そのやり取りの中で、増刷を確認する方法はないかと相談したところ、直接この担当者に問い合わせてくださり、そこで、増刷開始ぎりぎりになって、注文がこないので、中止をかけた、ということらしい、と連絡がきました。

私の方に一切の連絡もなく、増刷を中止したこと、11月に問い合わせしているにも関わらず、返事がないこと等、その不誠実な対応に、不快感を隠せません。担当者にメールをだしても、また無視される不安があったので、御茶の水書房の問い合わせ窓口のほうに、数日前に、改めて抗議のメールを出したのですが、まだ返事はありません。

前置きが長くなりましたが、お願いというのは、購入希望しているものの、本屋等で在庫が見つからず、困っている方(お知り合いでも)から、直接、御茶の水書房(03-5684-0751)あてに問い合わせをいれていただきたいのです。

また、大学関係者の方、関連分野で教鞭をとってる方からも、是非、これから学問の道にすすむ若い研究者達と、この本の出会いが、どんな可能性を引き出せるのか等、先方に説いていただければ、またさらに増刷にむけて、大きな動きと力を生み出せるのではないかと思っています。

御茶の水書房は、ゼミでの輪読とか、シンポジウムのようなイベントに合わせた、まとまった注文がこないから、増刷しなかった、というようなことを言ってるようですが、私にしてみれば、在庫がないから、注文できない状態が続いていると思うわけです。実際、福岡市美術館の「歴史する!」展示会においても、一橋大学で開催された日本オーラルヒストリー学会による「保苅実シンポジウム」においても、在庫がなかったため、「ラディカル」の販売はかないませんでした。ただ、私のような素人が何をいっても、身内がわめいてるだけにしか見えないので、皆様や、お知り合いの中から一人でも多くの方に、直接出版社のほうに、訴えていただけると、説得力があると信じます。

この本は、できるだけ多くの方に読んでもらいたいと、弟は一切印税を放棄して、価格を抑えたといういきさつがあります。その効果あってか、この本は歴史学・文化人類学の研究者を超えて、幅広い層に読まれているのは、皆さん御存知の通りです。先日は、鹿児島で開催された西日本宗教学会で「ギャップ越しのコミュニケーション」という概念が紹介されていたことを知り、驚くと共に、弟の研究が彼の死後13年たっても、色あせず各地で爆発を続けてることに、言葉では表現できないような誇りと喜びを感じました。

お忙しいところ、大変恐縮ですが、御一考いただけると幸いです。大勢の方の協力があることを、弟、保苅実と共に、祈りつつ。

このメールは、どうぞ自由にどこまでも転送なさってくださいませ。

保苅由紀